【IEバグ】游ゴシック・游明朝による謎の余白対策を考えてみた。

游明朝・游ゴシックのIEバグ

InternetExplore(IE)で游フォントを使う際、謎の余白が生まれてしまいます。
どうにかその修正作業が少しでも楽になるように、いろいろ検証してまとめてみました。

(Qiitaに書いてもよかったかもしれない)

どのぐらいズレが生じているのか

まず、この画像をご覧ください。

まぁ、ひどい。
背景色より上に突き抜けているので、paddingやmarginがズレるのではなく、文字だけが上にズレているのである。
一括で游フォントに対してcss変更できればいいのですが、font-sizeやline-heightに応じて個別に対応しなければいけない。

そもそも何が原因なのか

IEが悪いのである。Webデザイナーとコーダーは悪くない。
下記の画像のように、通常、フォントというのは上下の真ん中に配置されている。

IEでは、その中心から上に数ピクセルズレが生じる。
font-sizeとline-heightの数値に比例して、そのズレも大きくなるので、非常に厄介。
どんなフォントサイズでも一律でズレが生じるなら、少量のCSSコードで対応可能だが・・・そうもいかない。

どう直せば良いのか

ブラウザ2つ並べて微調整していくのが一番よさそう。

参考として、font-size:50px、line-height:1の場合

.selector:not(:target) {
  line-height:0.6\9;
  padding-top:18px\9;
  padding-bottom:2px\9;
}
@media all and (-ms-high-contrast: none) {
  .selector {
    line-height:0.6;
    padding-top:18px;
    padding-bottom:2px;
  }
}

これをあてるとIEだけを修正することが可能です。

いやいや、めんどいわ

どうにかして一括処理したいわ!

そう思いません?思いますよね!

綺麗に1pxのズレも許されないのであれば手作業になります。

もう全部メイリオフォントにしちゃえばよくない?

そういうわけにもいかないですよね…、なので時間もないけど、見た目を若干整える方法無いかなと思って、空タグ入れる方法考えてみました。

比較としてChromeと見た目を比較

いんじゃない?若干下に変な余白ある状態なのは変わらないのですが…

どうやるの?

原理としては、游フォントの文章末尾にメイリオフォントで空白文字含むspanタグを入れてます。

JavaScript

おススメはソースコードの末尾に設置。
今時varって古いしconstにしてもいいかなって思ったら、古いIEってconst効かないんですね…。なので、var で変数格納してます。

// JS
<script>
    $(function(){
        // ブラウザを判定
        var userAgent = window.navigator.userAgent.toLowerCase();
        if(userAgent.indexOf('msie') != -1 ||
        userAgent.indexOf('trident') != -1) {
            // フォントファミリーが游フォントの場所を指定(任意)
            var font = $('.fy');
            // 空のspanタグを挿入する
            $(font).append('<span class="ieF"> </span>');
        }
    })
</script>

CSS

<style>
    .ieF{
        display: inline-block;
        font-family:"メイリオ", Meiryo;
        width:0px;
    }
</style>

最後に

「今後IEのバグが治ることがあるのか…?」
おそらく、無い。ないですよね?

2014年くらいに発覚しているが、2019年現在治る気配がない。

edgeブラウザに移行しているユーザーのみを考慮するなら問題ないのだが、まだまだWindows8.1世代以前を利用する人たちがいるので困りもの。

まだ対応していかなければならない方々、大変ですが頑張っていきましょう。

この記事を書いた人

CORUN

「たぶん、できるんじゃないかな。」
それがコンセプトであり、なりたい自分の一人。
Webのお仕事やっております。